高音の発声をスムーズにするトレーニングや、
リズムの取り方、声と脳との関係など、
アイズが発行しているメールマガジンの記事を、
分類別に整理して、使いやすくまとめました。
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モッキーの「歌い手の歌い方に意識を向けて(2)」

発行日: 2013.06.16  ボイストレーニング



こんにちはっ!!((*´▽`o)o゛―♪
アイズ金山校のボイストレーナー、
モッキーこと佐藤元紀です\(^o^)/

前回の内容では、
【プロの、聴き手を意識した「歌い方」に注目して聴こう!!】ということと、
【「歌い方」を変えるための「フレージング(表情付け)」方法を知ろう!!】ということをお話ししました。

今回は、
そのフレージングの付け方とトレーニング方法についてお話ししますねっ!!


まず、おさらいですが、「フレージング(表情付け)」とは、
歌が構成されている歌詞+音程+リズムという3つの要素をそれぞれ変化させて、
表情をつけて歌う歌い方のことでした。

そのフレージングの付け方ですが、
歌詞にも、音程にも、リズムにもつけることができます。


わかりやすいものでいくと、
まず「リズム」のフレージング。

表情がなくタンタンと聞こえてしまう理由は、、
リズムの変化が無いからです。

実際に手を叩いてやってみてほしいのですが、
1,2,3,4と4拍数えながら、くり返し叩きます。

これがいわゆる「タンタンと」聞こえる状態です。

これに、
2拍め、4拍めを強く叩いてみてください。

これだけで、聞こえ方の印象が変わります。
この強く叩く部分を、 アクセント と呼んでいます。

アクセントは強調したいところにつけるので、
曲によって、つけたいアクセントの場所は異なったりしますが、
伴奏のドラムの音などを聴くと、ポップスはよく、
2拍め4拍めにアクセントがつけられていることが多いです。

そうすることで、タンタンとでなく、
ノリがついて聞こえますよー!!


次に「歌詞」のフレージングです。

歌詞は作り手が生みだした「言葉」です。

ですから、ただ文章を読むのではなく、
国語の時間に習った「朗読」をすることがおススメです。

さらに細かくいうと、たとえば、
「やさしい」という言葉があったとします。

どんな風にいうと「やさしい」という言葉どおりの
「やさしさ」が伝わる表現になるでしょうか?

声のトーンを少し落として、
囁くように言ってみたらいかがでしょうか?

ただ単に一語一語を並べて発音するのではなく、
その言葉の意味も大切にして、言葉を発音することがとっても大切なんです。

トレーニングの方法としては、
たとえば、「ありがとう」という言葉をいろんな感情で言ってみます。

その時に、嬉しい気持ちだけでなく、
悲しい気持ちで、とか、怒った気持ちで、とか、からかうように、とか・・・
あえて、いろいろな感情で言ってみるといいかもしれません。

そして、それをペアを組んでやって頂き、
伝えた相手に、今どの感情で言ったのかを当ててもらい、
当たったら、ちゃんと感情も伝わったということを実感していただけます。

ぜひ試してみてくださいねっ!!


最後に「音程」のフレージングです。

音の高さに合わせて、音の強弱を変えると、
それがメリハリになります。

たとえば、ある曲の構成がAメロ、Bメロ、サビ・・という構成の場合、
曲の見せどころであるサビの音程は、高い所にいることが多く、
サビを盛り上げたいため、ボリュームを上げて歌ってみる。

逆に、曲のスタートであるAメロは、導入になるため、
音程は低い所にいることが多く、あえてボリュームを下げて歌ってみる。

そして、サビにいくための展開を見せるBメロは、
サビに向かってだんだん盛り上げていくため、少しずつボリュームを上げていって、サビに向かう・・

といったように、すべての曲がそうではないですが、
わかりやすい例でいくと、こういった曲の中で、強弱をつけることによって、表現力が増します。

トレーニング方法としては、
まずはメロディーが進んでいく中で、あえて極端に強弱を付けていく練習です。

たとえば、音が高くなっていくところは、ボリュームを上げていき、
逆に音が低くなっていくところは、ボリュームを下げていく、という流れに沿って、
曲全部を強弱つけてみましょう!!!

強弱をつける、という習慣が身につけられて、
プロの歌手に近いメリハリをつけられるようになっていきますよ~!!!


いかがでしたでしょうか??

プロの「歌い方」に耳を傾けて、
どんなフレージング(表情付け)がなされているかを確認して、
ご自身の歌う歌の中で取り入れていきましょう!!

それができるようになったら、
もはや、プロの歌手になるのも、夢ではない!!!!なんてね((笑)

それではまた~!!